ジェンガ
人間関係ってさ、ジェンガににてると思うんだよね。ジェンガ。知ってる?子どもの頃よくやったんだよね。真ん中から抜いていくと割と安定してるんだけど、ちょっと挑戦って言ってワザと危ないところから抜いてみたり。
そうやって抜いたものをどんどん上に積み重ねていって、いつかそれも抜かれていって、また積み重ねられて、どんどん高くなって、下の方はどんどんすかすかになっていくの。
ん、とにかくさもうちょっと聞いてよ。
そうやってスカスカになっていくうちに、これを動かしたらもうこの塔は持たないな、崩れるなって気付く瞬間がくるのよ。それでも何かを動かさなきゃいけない。だから壊れるって分かってても、ジェンガから積み木を一つぬくの。
それがね、今だなって思ったの。
あなたが悪いんでも、私が悪いんでもない。
ただ、マグカップを落とした時、私は崩れる積み木を選んでしまったんだなって、そう思ったの。
マグカップが原因なんじゃなくてね、もうグラグラだった土台が原因なの。
うん、そういうこと。
謝らないよ、お礼も言わないけれど。
分かってたこれが最後の積み木なの崩れるジェンガごめんは言わない